「なんでみんなは泳げるの? 人間の体は 沈むようにできてるのに……」 「何その持論。 笑えて、うまく髪を 三つ編みできないんですけど。 人間は水に浮きますから。 コツさえつかめばね」 「ほんとかなぁ?」と 首をかしげる私に 「ほんとなの」と 念押しをした沙織ちゃん。 お互いに視線を合わせ フフフと笑っちゃった。 心地いいんだ。 沙織ちゃんとたわいもない話で 笑い合う時間が。 高校を卒業してからも 永遠に親友でいて欲しいな。 恥ずかしすぎて、言葉にはできないけれど。