明日翔くんの求愛行動は間違っている



『はぁ? うぬぼれるな!

 俺の行動は、全部自分のためだ!』



『そ…そうだよね。
 変なこと言っちゃってごめんね』


 
 謝るな。悲しむな。

 罪悪感、半端ないじゃんか。



 好きな女に心を乱されると

 俺はつい怒鳴ってしまう。


 ただ、それだけのことだから。




『地球には
 アイドルって奴らがいるんだろ?

 さっきここに来る前
 ビルの上のでっかいテレビに映ってた』



『地球の女子達に大人気なんだよ』



『俺もいつか
 地球でアイドルになってやるよ。

 花湖が夢を諦めそうになった時

 ステージの上から

 俺は夢が叶ったぜ!
 オマエは何してるんだよ!って
 睨みつけてやる。

 テレビの向こうから
 自分の人生を精いっぱい生きろって
 メッセージを送り続けてやる。

 そしたら花湖は
 キラキラした俺が羨ましくて

 役者になる夢を追いかけずには
 いられなくなるだろうな』



『なんでそこまでしてくれるの?

 だってアスカくんは
 地球でアイドルになりたいわけじゃ
 ないでしょ?』