明日翔くんの求愛行動は間違っている



 どうにかしてやりたいな。


 花湖が自分の夢に突っ走れるためには

 俺はどうしてあげればいいんだろう?


 
 とりあえず、花湖の家族と会社は

 後でなんとかするとして。


 自分の人生を大事に生きられるように

 俺が花湖の考え方を

 変えてあげるのが先決。



 俺は余裕のある笑みを

 顔に張り付けた。


 自分が出せる一番優しい声を
 
 夜空に震わせる。



『俺は見てみたいけどな。

 花湖が舞台の上で
 キャラになりきって
 お芝居をしてるところ』



『でも……お父さん達を
 説得できそうもないし……』



『じゃあ、こういうのは?』



『えっ?』



『俺は宇宙の王子。

 だから地球でアイドルをやるなんて
 親が絶対に認めない。

 でも俺は親を説得して
 地球のステージに立ってみせる』