明日翔くんの求愛行動は間違っている



 でも

 日々わめき散らしている俺には

 優しさを振りまくスマートさなんて

 持ち合わせていなくて……



 屋上の柵に寄りかかって泣く花湖に

 俺は喝っ!



 愛情表現の代わりに

 人差し指を突き付けて

 目を吊り上げて

 怒鳴り声でワァ~!!



『オマエ、バカなわけ?』



『バッ……バカ?』



『親の言いなりで
 好きでもない奴と結婚させられるとか
 ありえないだろうが!』



『だって……
 家族が困っちうし……

 私が我慢すれば……
 みんな幸せになれるし……』