明日翔くんの求愛行動は間違っている



「リアナってさ
 子供の頃から気が強いんだ」


 明日翔くんはソファが揺れるほど

 足をばたつかせている。


 楽しそう。


 婚約者の話なんてしないで欲しい

 私の気持ちなんて

 わからないんだろうなぁ。



「俺がリアナに怒っても
 あいつは怒鳴り返してくるんだ。

 肝が据わってるんだよな、ほんと。

 まぁ星の姫なんて
 鉄のメンタルを持ってなきゃ
 務まらないけど」


 
 アハハハハ~


 悲しみが一周回って

 なんか笑えてきちゃった。


 それって、遠回しに言ってるのかな?


 メンタルが弱くて

 いつも沙織ちゃんに

 助けてもらっている私じゃ


 明日翔くんの彼女に

 ふさわしくないってことを。



 明日翔くんは、宇宙の王子様。


 リアナさんは明日翔くんのお姫様。


 じゃあ私の存在は……一体なに?



 地球にいる間の、遊び相手なのかな?


 なりたくないよ。

 そんな空しい存在になんて。



 明日翔くんの側にいればいるほど

 欲張りになっちゃうもん。


 私だけの王子様で

 いて欲しいのにって。