明日翔くんの求愛行動は間違っている



「どう花湖、画面開けた?」


「えっと……ちょっと待って……」


「あぁ~、もう。 
 俺のスマホ画面
 暗くなっちゃったじゃん」


「わわっ…、遅くてごめんね……」


「そんな泣きそうな顔して。
 俺、そんなに怖かった?」


「私がのろまなせいで
 明日翔くんをイラつかせちゃったかなって
 心配になって……」


「じゃあ、これからは俺は
 怒鳴らないように、なるべく気を付ける」


「……えっ?」




「嫌われたくいないからな。

 やっと手に入れた、大事な女に」






 隣に座る明日翔くんが

 真っ白な歯を見せた。


 朝日みたいな、さわやか笑顔。



 私のために、自分を変えようとしてくれた。


 感激の波が押し寄せてきて

 私の目に、涙が浮かんでしまう。



 でもね……