明日翔くんの求愛行動は間違っている


 
 ソファの隅に座り、床に足をつけた私。


 私の横に来たニコニコ顔の明日翔くんが

 ソファにお尻を沈めた。



「連絡先、交換しようぜ」


 腕が触れ合うほど

 明日翔くんが引っ付いてきて


 体中を流れる血液が

 キュンキュンで沸騰しそうになる。




「……うん……いいよ」


 私はブレザーの裏ポケットから

 自分のスマホを取り出した。



 連絡先交換って

 どの画面を開けばいいんだっけ?


 浮かれすぎて、脳がダメダメだよぉ。


 普段なら考えなくても

 すんなり操作ができるのに。



 私の幸せ脳が、ボケボケしすぎ。


 胸キュンのせいで指が震えて

 うまく操作ができない。