「体調悪い?大丈夫?」

「へ、平気、です……っ」

「そっか。じゃあ食べよ。
今日は俺も持ってきたんだ、お昼ご飯」

「(お昼ご飯……)」



生吹くんはニコニコ笑いながら、手に持っている小さな袋をチョイと上げる。
あれは、購買の袋かな?



「(っていうか「お昼ご飯」って……っ)」



生吹くんの事を「可愛い」って……ちょっと思っちゃった。



「ん?何かついてる?俺の顔」

「い、いえ!何も……」



手をブンブン振って答えると、生吹くんは「そ?」と首を傾げた。

綺麗な顔に、その仕草……。
ほんと、何をしても絵になるなぁ。



「美月は、こっちね」

「え、あ……はい」



生吹くんに手招きされて、フェンスに近寄る。

ここは外。
当然、下は地面。



「(ここに直接、座ればいいのかな……?)」



フェンスギリギリまで近寄って、おずおずと腰を下ろす。


だけど、