私の腕を掴んだまま 離さずに じっと俯いて 目線を自分が掴んでる 私の腕に向けて いまだに無言…。 一体なんなの? 意味わかんないし…。 そう私は今 腕を掴まれてる…。 宮沢 渡琉に…。 ー数分前ー 先輩をオトした私は 鞄を取りに行くために 教室に向かってた…。 もう誰も残っていないのは分かってるから、 普通に素顔のまま教室に向かってた…。