『また戦争が起きてしまいました。今度は、私もジークフリード様と共に戦います。友達がいるというのは実は嘘なんです。ただ、ジークフリード様のお側にいたい。ただそれだけなのです。あなたのお役に立ちたい』
『ジークフリード様と出逢えて、私は本当によかった。親が決めた形だけれど婚約者でいられて、本当に幸せです。愛しています。生きて、一緒に帰りましょう』
ジークフリードの頰を涙が伝う。こんなにも、ソフィアは自分を愛してくれていたのだ。「ありがとう」の一つも言えない男のことを……。
胸が温かい。だが、まるで銃で撃たれたかのように痛い。この温もりを知っている。ソフィアに出会ってからずっと感じていたものだ。その名前はーーー。
「……これが、人を愛しているということなんだな」
ソフィアの死を、何も感じ取っていないと思っていた。だが、心は少しずつ荒れていたのだ。そして、胸の中にある感情を自覚した途端に心の中に嵐が起きる。
『ジークフリード様と出逢えて、私は本当によかった。親が決めた形だけれど婚約者でいられて、本当に幸せです。愛しています。生きて、一緒に帰りましょう』
ジークフリードの頰を涙が伝う。こんなにも、ソフィアは自分を愛してくれていたのだ。「ありがとう」の一つも言えない男のことを……。
胸が温かい。だが、まるで銃で撃たれたかのように痛い。この温もりを知っている。ソフィアに出会ってからずっと感じていたものだ。その名前はーーー。
「……これが、人を愛しているということなんだな」
ソフィアの死を、何も感じ取っていないと思っていた。だが、心は少しずつ荒れていたのだ。そして、胸の中にある感情を自覚した途端に心の中に嵐が起きる。


