Restart〜二度目の恋もきみと

ちょうどそこに
仁坂が黒木さんが応接室から
話しながら出てきたのだ。

「それではその方向で話を進めさせてもらいますので」

黒木さんが笑顔で仁坂に向かって対応する。

「はい。よろしくお願いします。」

仁坂も笑顔でそれに返している。

そして私はというと
さっきまでの意気込みはどこへいったのか
仁坂が視界に入った瞬間
緊張に身を縮めた。


早く、帰って...

私は心の中で強く念じる。

しかし、仁坂は自分の席で
縮こまって身を潜めている私に視線を向けると
「あっ、上杉さん、折角だし今からお昼でも
一緒に食べに行かない?」
何食わぬ顔で誘ってきたのだ。

「えっ?」

私は仁坂の誘いに顔を青くして
戸惑う。

その様子を不審に思った黒木さんが
「じゃあ、仁坂さん!私と一緒にお昼どうですか?」と、助け舟を出してくれた。