竜海さんはそんな私を穏やかな眼差しで見つめながら
「ここで今から二人だけの結婚式を上げようと思って」
突拍子もないことをいった。
「ふえッ?!」
私はびっくりして思わず変な声を上げてしまいう。
「ハハッ。桜良は驚くとおかしな声が出ちゃうんだね」
私の驚いた声に竜海さんはとても楽しそうにお腹を抱えている。
「あの、、結婚式って、ここでですか?」
「さすがに二度も皆を呼んで大きな結婚式を挙げるわけには行かないからね?」
「それは分かっていますけど」
竜海さんは花見客から離れた静かな場所で立ち止まると
「だから、この桜の木に僕たちの証人になってもらおうと思ってね」
一本の大きな桜の木を見上げて言った。
「そういえば、この桜の木は私たちが付き合った時も見守ってくれてましたね」
私も桜の木を見上げながら昔を思い出して、思わず目を細めた。
そして、舞い落ちる桜の花びらを見つめていると、竜海さんから初めて好きだと言われたときの胸が張り裂けそうなくらい幸せなトキメキが蘇ってくる。
こんなのにも私を幸せな気持ちにしてくれる人がいるだろうか。
すると、桜の木を見上げている私の手に
隣に立つ竜海さんの手が触れ、竜海さんはそのまま包み込むように私の手を繋いだ。
そして、竜海さんは桜の木を見上げたまま口を開いた。
「ここで今から二人だけの結婚式を上げようと思って」
突拍子もないことをいった。
「ふえッ?!」
私はびっくりして思わず変な声を上げてしまいう。
「ハハッ。桜良は驚くとおかしな声が出ちゃうんだね」
私の驚いた声に竜海さんはとても楽しそうにお腹を抱えている。
「あの、、結婚式って、ここでですか?」
「さすがに二度も皆を呼んで大きな結婚式を挙げるわけには行かないからね?」
「それは分かっていますけど」
竜海さんは花見客から離れた静かな場所で立ち止まると
「だから、この桜の木に僕たちの証人になってもらおうと思ってね」
一本の大きな桜の木を見上げて言った。
「そういえば、この桜の木は私たちが付き合った時も見守ってくれてましたね」
私も桜の木を見上げながら昔を思い出して、思わず目を細めた。
そして、舞い落ちる桜の花びらを見つめていると、竜海さんから初めて好きだと言われたときの胸が張り裂けそうなくらい幸せなトキメキが蘇ってくる。
こんなのにも私を幸せな気持ちにしてくれる人がいるだろうか。
すると、桜の木を見上げている私の手に
隣に立つ竜海さんの手が触れ、竜海さんはそのまま包み込むように私の手を繋いだ。
そして、竜海さんは桜の木を見上げたまま口を開いた。



