Restart〜二度目の恋もきみと

私たちはぐったりと壁に手をついたまま
ハアハアと肩で息をする。

「失敗したな。嫉妬に狂って
中で出してしまった。」

竜海さんは自分に呆れたような物言いで呟いた。

「ふふっ。今日は安全日なので大丈夫だと思います。」

私が笑っていると竜海さんが後ろからギュッと包み込むように抱きしめてきた。

「早く、犯人を捕まえて、また二人で婚姻届けを出しに行こう」

竜海さんの言葉に私は嬉々とした表情でコクコクと頷いてみせた。

「ったく。犯人が恨めしいよ。」

「でも、そのおかげで竜海さんに嫉妬してもらうこともできましたし、
もっと好きになることができました」

私が笑顔でそう言うと、竜海さんは困ったようにハアッと大きく溜め息をついた。

「そんな可愛いこと言ったら、このままもう一度抱きたくなるだろ」

竜海さんはそう言いながら、再び私の唇にキスをする。

それから、言わずもがな今夜もなかなか竜海さんが離してくれることはなかった。