Restart〜二度目の恋もきみと

「そうですよね。また前みたいにお喋りできる日が..。」

私の表情がパアっと華やぐと、竜海さんも
一緒ににこりと微笑んでくれた。

私は思わず竜海さんに抱き着いた。

「ありがとうございます。竜海さんに相談して心が軽くなりました。」

「どういたしまして。
その代わり、今度は桜良に僕を癒してもらうから」

私が「えっ?」と竜海さんから体を少し離すと竜海さんはニヤリと微笑んで
ポカンとした表情の私の唇を塞いだ。
 
「んっ..」

湯船の中で抱き合いながら、私たちはお互いの唇を求めあう。

角度を変えながら、舌を絡めあい徐々に深く
お互いの吐息も荒くなっていく。

「んっ、竜海さんっ、、好きっ」

キスの合間に思わず、自分の想いが言葉となって唇から溢れ出した。

「桜良っ、ハアっ...俺も好きだ」

竜海さんは優しい声色で囁くと、より一層甘く深いキスを落としてきた。

彼の抱き締める力が強くなればなるほど、深く愛されているという
実感に私の心の奥が幸せに打ち震える。

お互い愛を囁きながら、唇を求めあっていると
もっと彼に触れて欲しい欲求が私の中に沸き上がってきて
無意識に自分の胸を彼の熱い胸板に押し付けていた。