Restart〜二度目の恋もきみと

「あの．．実は．．」

「うん。」

「禅ちゃんから今日、好きだって告白されて．．．」

「そっか。」

竜海さんは少し複雑そうな表情で言った。

「あのっ、でも、私が好きなのは竜海さんでっ」

私が急いで付け加えると竜海さんは
「大丈夫。分かってるから」
柔らかい声で呟いた。

「でも、禅ちゃんは高校時代からの大切な友人でずっと苦しめていたのかと思うと辛くて．．．。
でも、私にはどうにもできないから．．．」

「そうだね。こればかりはどうにもできないな。
俺も禅くんには悪いけど、桜良を譲るつもりはないし。」

「このまま、もう友達に戻ることはできないのかな．．」

「難しいな。後は禅ちゃん次第だからね。
だけど、今はお互い辛くても、きっと時間が解決してくれるよ。
そしたら、また元に戻れる日がくるかもしれない」

竜海さんは柔らかい笑みを浮かべて言った。