Restart〜二度目の恋もきみと

私は食器を洗い終えると
バスルームに向かい、脱衣所で
衣服を脱いだ。

ああ、なんだか後から入るのは恥ずかしい。
こんなことなら、一緒に入れば良かったと
少し後悔しながら、バスルームの扉を開けた。

すると、先に湯船に浸かっていた竜海さんが
私をみてにこりと目を細めた。

「恥ずかしいので、洗い終わるまで
向こうを向いててください。」

私は胸元を隠しながら言う。

「どうして？昨日、桜良のすべてを見てるのに」

竜海さんは湯船のふちに腕を組んで顎を乗せると私をジッと見つめながら、からかうように言う。

「恥ずかしいものは恥ずかしいんです。
向こう向いててくださいったら」

「分かったよ。目を瞑って桜良の裸の想像でもして待ってるよ。」

そう言って、私の羞恥心を掻き立てるようなことをわざと言ってくる竜海さんは嬉しそうに目を瞑った。