Restart〜二度目の恋もきみと

「えっ．．．？」

「さっきから表情が少し暗いから。」

「ああ...はい。
仕事が少し忙しかったせいかもしれないです」

禅ちゃんに告白されただなんて
竜海さんに言えるわけない...

私は嘘をついていることが後ろめたくて
食器を洗いながら、竜海さんの目を見れないでいた。


「そっか．．
桜良は昔からなんでも一人で抱え込んでしまうところがあるから、あまり無理するなよ」

竜海さんの優しい言葉が降ってきて
「はい。ありがとうございます。」
と、笑顔でお礼を言った。

その温かさに再び涙がこみ上げてきそうになり思わず唇を噛み締めた。


すると、後ろからふわりと何かに包まれた。

「た、竜海さんっ」

竜海さんに後ろからギュッと抱きしめられたのだ。