「私、ディアーナ様とお話がしてみたかったのです。ずっとずっと、憧れていましたから」
そう言ってロサリア様は目を細める。屈託のない笑み。とても嘘を言っているようには見えない。
(だけど……だけどわたくしは…………)
彼女の側に居ることが苦しい。苦しくて、眩しくて涙が溢れそうになる。
けれど、ロサリア様はそんなわたくしの様子には気づかないようで、そっと身を乗り出した。
「実は私、聖女になったことで、今度王宮にお部屋を戴けることになったのです。そこで力の使い方や為すべきことを教えていただけるんですって。けれど、王宮での礼儀作法とかしきたりが分からないから不安で……」
そう言ってロサリア様は瞳を揺らす。彼女はわたくしの手を握りながら、そっと首を傾げた。
「ディアーナ様……宜しければ私と一緒に王宮に来ていただけませんか?」
「…………えっ?」
あまりにも想定外の申し出に、わたくしの心臓がドクンと跳ねた。
そう言ってロサリア様は目を細める。屈託のない笑み。とても嘘を言っているようには見えない。
(だけど……だけどわたくしは…………)
彼女の側に居ることが苦しい。苦しくて、眩しくて涙が溢れそうになる。
けれど、ロサリア様はそんなわたくしの様子には気づかないようで、そっと身を乗り出した。
「実は私、聖女になったことで、今度王宮にお部屋を戴けることになったのです。そこで力の使い方や為すべきことを教えていただけるんですって。けれど、王宮での礼儀作法とかしきたりが分からないから不安で……」
そう言ってロサリア様は瞳を揺らす。彼女はわたくしの手を握りながら、そっと首を傾げた。
「ディアーナ様……宜しければ私と一緒に王宮に来ていただけませんか?」
「…………えっ?」
あまりにも想定外の申し出に、わたくしの心臓がドクンと跳ねた。



