「……これでずっと昴と一緒でしょ。昴がずっとつけてたブレスレット」
手首を見るとそこには昴がずっと大切につけていたブレスレットがあった。
これ……昴が昔憧れの人にもらったって言ってたブレスレット……
「……っ」
「……このブレスレットさ、伝説のチームFlower Pinkのブレスレットだよ。このブレスレットを持っていたら、憂羽さんが怖い目に合うことは今後一切ないと思う。
……憂羽さん、そろそろ前を向いてもいいんじゃない?昴もずっとそう思ってる。昴は、ずっと憂羽さんの中にいる」
「……っ、そう、かなぁっ……」
私は光くんの言葉に馬鹿みたいに泣いた。
たぶん、私は最後に昴にお別れを言えなかったことをずっと後悔していた。
だけどこの手紙とブレスレットがある限り、私の中でずっと昴は生きてる……
「……光くん、ありがとう」
「……うん。もっと早く渡せよって昴怒ってそうだけど」
「ううん。このタイミングで良かったと思う……」
たぶん6年前に渡されてたら、手紙なんて読めないしずっと今も読めないままだったと思う。



