……な、なに!? なにが起こってるの!? 私の腕を掴んでるこの人に今の状況を聞く暇もなく、私はひたすら夜の街を走っていた。 __…… 「はぁ……はぁ……ここまで来れば大丈夫か」 そして、5分程走り続け、やっとその足は止まる。 ……な、なにが起こったの…… 息を整えながら今の状況を整理すると、私は腕を掴まれたままなのに気がついた。 無意識にバッと掴まれていた腕を振りほどくと、その人は初めて私の方へ振り向く。