今、目の前で絡んでくる奴らも、
この状況を見て見ぬふりする奴も嫌い。


……ていうか、男が嫌い。


……本当に今この状況に反吐がでそうになる。


もう強行突破するしかないかな……


そんなことを考えていたその時、



「……こっち!!」


「……え!?」



突然、知らない人に腕を捕まれ、私はその場を走り出していた。