「ちっ、まあしょうがないから次も兄ちゃんと面会にきてもいいぜ」 「きてくださいでしょ!しょうがないから昴くんと憂羽と来てあげるわ!」 そうやって言い合いする光くんと美羽を見て、昴は私にツンツンと腕をつついた。 「憂羽、ありがとう」 「え?なにが?」 お礼言われることなんてなにもしてないけど…… 「美羽ちゃん連れてきてくれて。光があんな元気に声張って話してるの久しぶりに見た。 光、学校行けないし、病院にも同じくらいの子いないから、ああは言ってるけど嬉しいんだと思う」