「俺は全然大丈夫! この時間は暇だから!」 「ありがとうございます。助かります」 「そうとなったら……自己紹介しなくちゃね! 俺は、結城 昴(ゆうき すばる)! 星南高2年! 君は?」 「黒澤 憂羽です」 「憂羽か! これからよろしく!」 「よろしくお願いします」 昴さんはそう言ってまた無邪気に笑った。 これが、私と昴の出会いだった。