確かに…
天に向かって高々と茂る木と木の間に
一切の隙間を作る事無く、
岩がそびえ立っているから

とても向こう側に行けるような感じではない。

「えー…けど、あの子はここに
こうやって手、当ててたけ…」

凛が参ったように、
岩の中心に向かって手を伸ばし、

手のひらがゴツゴツとした岩の表面に
全て触れた時だ。

ガ​───────​───────…