窓の外には壁のように連なる木々と、
その木々達に挟まれるようにして
そびえ立つ1つの大きな…

岩があった​───────。

毎日当たり前のように
学校の窓から見える景色だ。

「あれだったら流石にすぐ分かるだろ。」

隣で陽介はそんな訳ないだろ、と否定するが、

「「あれだ…!!!」」

私と凛の声は綺麗に揃った。

「え、まじかよ」

「そう!あれ…っ、あれだ!」