上体を起こそうと地面に手をついて
不意に横を向いた時だ。

「え……っ?」

私は動きを止めた。

なぜならそこに

清水さんがまるで銅像のように
固まってつっ立ってるいたからだ。

包丁片手に。

口元をニヤつかせて私達の方を見ていた。

瞬きひとつせず。