「……」

どこを見ても、何も見えない。

自分の体すら見えない
深い暗闇の中、ただ無言で
目をキョロキョロと動かしていた。

「……っ」

すると
遠い向こうで、何かが光った。

私は気になって、
水を掻き分けるように、
ゆっくりとそちらに近づく。