「おー!架乃ぉー」

背後から聞こえたそんな声に
翔と私の肩はビクッと大きく跳ねた。

清水さんの声だ……

ゆっくりと後ろを振り向くと

「清水さん……」

ちょうどどこかから
帰ってくる所らしい清水さんが居た。

手にはタバコの箱が握られている。