スマホを取り出して時間を
確認するとまだ昼の12時だ。

それなのに、この暗さ…
まるでここだけ夜中のようだった。

「じゃあ、ふれあだけここで待ってるか?」

意地悪なのか、
本気で心配しているのか、

どっちとも取れるセリフを
翔がそっと言うけれど

「その方が嫌よ!」

即答だ。

「……」

ふれあは気が強いように見えて、
この5人の中で1番の怖がりだ。

さっきからずっと
私と凛の腕をギュッと掴んでいる。