「きゃーーーっ!!!ごごごごごっ、ごめん…!!」
「……うるっせ」
濡れた髪、滴る雫、シャンプーの香り。
ほどよくついた筋肉が、くらくらと酔いそうな一瞬で見えた気がした。
とりあえず目に毒すぎるすっごいのを見てしまってる、目の前にしてしまっている……!
「じっ、事故なんです…!!!お姉ちゃんなので義弟を心配してっ」
「いいからさっさと閉めてくんない。1秒以内に去らなかったら今日のうちに埋める」
「うわわわっ、すっ、すみません…!!」
ビシッと敬礼し、0.5秒の余裕を残して(と、思いたい)勢いよく閉めた脱衣場の扉。
「ころされる……、埋葬される、やばい…どうしよう、やっちゃったよね、」
とりあえずソファーから遠く離れたフローリングに正座して、ぎゅっと握りしめたコンビニ帰りのビニール袋。
少し経つとポスッと、湯上がりの彼が大魔王さまのようにソファーをへこませた。
「………」
「………」



