もう帰ってきてるかな…?
昇降口にも校門前にもいないみたいだったから、もしかすると女子生徒たちから逃げているのかもしれない。
所々で吐きつづけながら……。
「っ、はやく帰ってあげなくちゃ…!」
だって女子生徒みんなウワサしてたもんね…?
入学式の入場からずっと“この世の終わりフェイス”だったもんね…?
「ただいま…!ナナちゃん大丈夫…!?」
勢いよく玄関を開けると、しんと静まり返っていた。
まずはすぐに靴の数を確認する。
紳士靴とパンプス、ナシ。
義弟のスニーカー、アリ。
「ナナちゃん!?失礼しますっ!……あれっ、いない…」
リビングにもいないみたいで、2階に上がって部屋をノック。
一声かけてドアを開けてみても、そこにも姿は見当たらず。
「ナナちゃーーん!!ナナちゃ───…、あ、」
「………」
脱衣場に人影アリ。
湿気まじりの湯気がホワっと上がったなかにいる、腰にバスタオルを巻いた上半身裸の男の子、発見。



