カレとの終わり、そして始まり/20日目の決着





翌日の放課後…


この日はマユリが例の場に着くと、すでにヒサシは壁にもたれて立っていた


腕組みをして


ただ、表情はいつもとちょっと違った


”なんか、微笑顔かな、今日のカレ…”








「よう。昨日は悪かったな」


「ううん…。平気。あのう…」


「ああ、まず、オレの”指令”通り来てもらった結果だが…」


”さあ、どんな評価が出るのかな…、ドキドキだよ”







「オレ、心動かされた。この久保田が、あの、ねねからも逃げずにな…」


「本当に?じゃあ…」


「昨日の夜、例のまじないやってさ、最後の日ってこともあったんだろうけど、最高に興奮したわ。それでさ…、さすがに言いずらいんだが…、昨夜は久保田の体を思い浮かべてた。最後はお前のぶっとい首でまあ、ナニに至った。…生々しいよな。悪い…」


「!!!」


マユリはちょっと記憶にないほど驚き、頭がいったん空っぽになった


「野上君!私も恥ずかしいけど、嬉しい。やっぱり嬉しいよ~」







「だからよう、女として見れるようになったんだ。昨日で、久保田のことを」


「それなら…、私、野上君とはワンステップ上がって接することができるの?」


「ああ、ねねとは実質終わりだし。二人でどっかでかけるくらいはな。そんなところからで、これからはどうだ?」


「うん!私はそれで十分だよ」


”ヤッた―!祈願成就だー!”


と…、大喜び真っ最中ののマユリは、ふとあることを思い出した


それは宙を舞うほどときめいていたバラ色のここををしぼませるものだった