一花は無気力になり、ただ泣いている日々が続いた。だが、たまたま日本に帰国した叔父に「アメリカで勉強しないか」と声をかけられ日本とは全く違った環境であるアメリカにいくことを決めた。環境を変えることも大切だと言われたためだ。

「日本とは違って、アメリカは飛び級できるところもあるんだ。お医者さんに早くなれる近道ができるんだよ」

その言葉で、一花の中で覚悟が決まった。

「私、アメリカで勉強する!お医者さんに絶対になりたいの!」

親友から託された夢を背負い、小さな体で海の向こうへと旅立つ。いつか、多くの人を救うと胸に誓って……。