「そもそも学校通しで仲が悪くないといけないっていう考え方もおかしいわよね……そんなルールがあるなら壊したほうがいいに決まってるわ」


と、宮下さんは言う。
お母さんが「これから学校側も変わっていけるといいですね」と返した。


その後泣くだけ泣いた私は、宮下さんとお母さんに感謝を伝えた。


清々しい幸福感でいっぱいになったその夜、夕凪くんからメッセージが届く。
タイムリーで彼のことを考えていたため、心臓がドキッとなった。


その内容は……明日の放課後話があるから、私の誕生日に行った喫茶店で待っていてほしいということだった。


(話って、なにかな……)


話の内容を想像して不安と緊張が走る中、夏休み以来に夕凪くんに会えるという喜びが混ざる。


そんな喜びも束の間。
次の日にあんなことが起こるとは、私は思いもしなかった。────