イケメン生徒会長と病弱なツンデレ美少女との恋物語

『いいかい、悠希。ブレザー貸してくれた先輩にお礼言うんだよ?』



今朝お母さんに念押しされた。
俺がそういうの苦手って知ってるから。



お礼にクッキーも焼いた。
料理はしないけどスイーツ系なら作れる。



どうやって渡そう。
先輩のクラス知らないし。



「悠希ちゃん!おはよう」
「みなみ」
「何それ」



みなみに事情を話すと、橘先輩のクラスまで連れて行ってくれた。
信頼しているのかみなみはそのままクラスに帰っていった。


「あれ?悠希ちゃん?みなみは??」
「あ、あの。俺、じゃない私が先輩にブレザー返したいって言ったら連れて来てくれたんです」
「あ、あの金曜日貸してくれたブレザーです!それとお礼のクッキーです。俺、じゃない私が」



先輩の前では何故か私って言いたいのに何故か変な言葉になる。



「悠希ちゃん。無理しないで?話しやすい話し方でいいから」
「……変じゃないですか?女の子が俺って言うの」
「俺は気にしないよ」



みなみや純と一緒でありのままの俺を受け入れてくれるんだ。



「みなみと友達だったんだね」
「はい。入学式の日休んで最初に学校行った日すでにグループができてて。そこで話しかけてきたのがみなみなんです」



『猪熊さんよね?私、山中みなみです。風邪引いちゃったの?』
『入試の時の疲れが今頃きたみたいで』
『1人じゃつまらないよね??私と友達にならない?』
『いいの?』
『いいも何も私が猪熊さんと仲良くなりたいの!』



そう言って俺と友達になってくれた。



「颯太?浮気か?」
「あ、藤澤先輩」
「悠希ちゃん。これと知り合い??」



今、『藤澤先輩のこと』これって言ったよね?



「颯太。知らないのか?彼女、莉音ちゃんと仲いいんだよ」
「あ!悠希ちゃん」
「わっ莉音先輩」
「2人知り合い??」
「そ。同じ保健委員」
「お前らうるさいんだけど?」
「ね。悠希ちゃん、昼休み一緒に食べない?」
「え?」
「誰か食べたい人いる?」
「いないです」
「昼休み迎えに行くね」



そう言って莉音先輩は教室に戻って行った。
相変わらずな人だな。
あっ俺も戻らなきゃ。



教室に戻り莉音先輩とお昼誘われたことをみなみに説明するといいよって言ってくれた。