🦆53

ピチュピチュピチュ
朝を過ぎ

🌞昼を通り越し


🌇夕方



リアはグッスリ眠っていた。

無理も無い、ここ1週間ほど
食欲も無く、眠れぬ日が続いていた。


「ウッ」
頭を抱えながらベットから
起き上がる。

「し、しまった!」

時計を見れば午後5時

「フローレンス、フローレンスが」

よろつきながらベットから這い上がる。

ドアを開けようとしたがあかない

「ハリー
ルーカス
サイラス開けろ!開けろ!」
ドンドン、ドンドン、ドンドン!
リアのドアを叩く音しか響かない

シ━━━━━━━━━━ン


ズルズルズルズル ドアにリアの
ひっかいた爪痕が残酷に血を滲ませていた。


真っ白いカーテンとベットに
挟まれた間にちょこんと
ピンクのドレスを着た
愛らしい娘がニヤリと
高見の見物をしている事を
リアは気付かないWww


ウロウロウロウロウロウロ
バンバンバンバンバンバン
リアはドア蹴りしたり
ド━━━━━━━━━━━━━ン
と体当たりしてドアを開けようと
頑張っていた。

「フ、フローレンス━━」
と泣き叫ぶ


「フローレンス、フローレンス」


「フローレンスー」

「フローレンスが他の男と」
立ち上がっては力なく
ズルズルズルズルー

またヨロヨロと立ち上がり
ズルズルズルズルズルズルー



「ぅぅぅっうううっフローレンス
すまなかった。
もう他の女には目もくれない、
約束する、フローレンス」




「ホンマカ?」

「ほんまや!!
大事にする、他の男の嫁になるのをやめてくれ!!」

「ふぅ~ン」

その柔らかい声にリアの動きが
ピタリ!

ユックリ振り返るリアに

「👅泣くな、超恥ずかしい
30越えたオッサンの癖に!
みっともナ」

「フ、フローレンス」
パアアア


ヨタヨタとリアはフローレンスに
近寄る

「( ̄□ ̄;)!!ゲゲギャャャャ」
涙と鼻水に塗れたリアに

「き、汚ねー」
フローレンスは逃げ回る

「や、やめて〜
このドレス、オニュ〜なんだよー
鼻水、つけないでーぇ」

狙いをつけたリアは
鼻水なんて気にしない
なんと罵られようが構わない
引き下がらない


🐱を捕まえるまで!
ノソリノソリと詰めて行く

いい具合に、
ドアはしまってるし
中からは開かないウヒヒ

Σ(꒪◊꒪ ;)まっまさか!ヤバ
危険⚠️を感じた🐱ちゃん。
男と女の子に付き物の性
ハリーが
「ごゆっくり」
と言った意味が今更ながら理解する。


咄嗟に、花街のお姉さんの
性教育がおもいだされた。

しかし今はリアの鼻、鼻水がー

ウワッウワッき、汚ぇ〜

「鼻水は止まった!」

リアの言葉にマジマジと目を細めて
ジーッと見る。

何を思ったかリアは上をバサッと
脱いで振り回すとポーイ

「目、目が座ってるよー
リア、怖い」

バタバタと逃げ回るが

リアはフローレンスをとっ
捕まえるとフローレンスの背中の
開きに 手を入れてワシッと掴むと
両手に力を入れてー
引っ張り思いっきりビリビリビリー

アヒャアヒャ!ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ
背中丸出しスースース
びんぼっちゃま状態
後ろはドカンとパンツ一丁

ムラムラムラ
🐺「く、食っちまうガウー」

狼殿下の部屋に来るのだ覚悟は
出来ているかと言えば違った


「あれ!ヨロヨロ痩せひぼけて
いると聞いて油断したー
動けないと聞いてたのにぃー」

元気元気ピンピンピン

やられた、食われた!

フローレンスの甘い肌に舌鼓
狼殿下は超ご機嫌!
フローレンスの初めての証拠を
ゲットしたからだ。

「まだまだこれからだー」
と勢いあまる声は窓から筒抜け
窓はO━━━PEN The window

フローレンスと殿下を迎えに来た
カールは足止めをくい苦笑い!

ドアの向こうは
ギャャャャギャャャャ

護衛兵が戦用のトラックを並べ
外は進入禁止

何が起こっているか一目瞭然
素知らぬ顔の護衛兵もつい
あらぬ想像をするウヒヒ。
自分も経験あるから応援する

カールも我が義弟は長年仕えた
殿下か、ヤレヤレ
「披露宴に間に合えば良いが」
そう言うと帰って行った。

2時間程寝込んだリアとフローレンス
は抱き合ってねむっていた。


「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あああー」

フローレンスの叫び声でリアも目を覚ました。

ドレスはビリビリ
体は痛い

「コノヤロウ」
リアの顔面を踏みつける
しかしリアは踏まれ放題

「良く見えてるぞ!」
と嬉しそう‼️


「もう、お嫁に行けないじゃん!」
そう言うと

「フローレンス国を滅ぼしたいか?」
リアの真顔に首をふる。

「嫁に行くのは取り止めだ‼️」

そんなリアにフローレンスは
ここに来た成り行きを話す。


事の経緯を聞いてハリーの判断か
頭のいいハリーは、やはり敵には
回さない方が良い
まんまとしてやられたと思った


「殿下の具合が悪いのです」
とよびだされた、何故か面白い物
が見れますよ!
と言われベットの隅に居るように
言われおちゃんちゃん。

「今日、お体は大丈夫ですか?」
と聞かれた!


「ン?なんで?」と思ったが
「ハイ、すこぶる健康です。」
と答えた。

するとハリー様は
「ごゆっくり」

そう言って頭をさげた。

今までの扱いじゃ無かった。

気を取り直したフローレンスは
今の状況に我にかえる。

「初めての結婚式で楽しみに
していたのに😭リリアの結婚式ーイ」

と悲しくなった。


せっかくのドレスがぁー
嘆くフローレンスに似たような
ドレスを探して持って来るように
メイドに頼み湯浴びをして
メイクをして貰い


リアとフローレンスは
リリアとデイビッドの披露宴会場
ウィリアム、スミス邸へと
向かった。



「遅いです、フローレンス様」
フローレンスを見つけ駆け寄る
リリアは白いウエディングドレス
を着て何時もの何倍も美しい。


「リリア結婚おめでとう
素敵なウエディングドレスね
よく似合ってる綺麗」

2人は抱き合ってよろこんだ

「フローレンス様こそ
とても可愛いし綺麗です。」

キャアキャア2人は仲がいい‼️

しかし
リリアはフローレンスの隣に
いる男を見て固まった。


「あの〜リア殿下では?」

その言葉にフローレンスは
微笑んだ!
「そうよ、リリアの旦那様を
見たいと言われて御一緒したの」


「え・・・呼びます!」
リリアが手招きすると談笑していた
噂どおりのデイビッドがやってきた。


「ウワッ」
リアもデイビッドもお互いを見て
引いた。

縦横デカイデイビッド
頭ひとつ背に負けたリア
デイビッドはリア殿下の登場に
ビビる

「で、殿下ご機嫌麗しゅう
存じます
私達の結婚式へようこそ」
:( ;´꒳`;):ブルブル

デイビッドはテレビでは良く見る
リアがまさか😱結婚式に
現れるとは思わず恐縮していた。


「ああデイビッドおめでとう
悪いな!びっくりさせて
君には絶対会っておきたかった」


(꒪ꇴ꒪ ;)エエエッ?
「あ、ありがとうございます。」


「噂通りの、優しそうだな」

☁「はぁ」

デイビッドは頭を恥ずかしそうに
カキカキ

デイビッドの事をフローレンスの
婚約者と勘違いして
殺す計画迄立てていた事は
言わないでおこう。






それから三ヶ月
11月を迎えた頃、


「はぁ最近疲れる」

「クスッあんなに頻繁に来られたら
つかれますよね!ウフフ」

リリアは楽しそうに笑う。

そうそう結婚が決まってリアは
良く泊まって行く。

「うっ」
口を押さえトイレに駆け込む
フローレンスをみてリリアは

「もしかして!」

そうリリアも妊娠4ヶ月
今の時代結婚式から考えるなんて
古臭い!
リリアはケニーに報告

「まあっ😳💗本当にリリア」

「最近眠い、ダルイ、食欲ない
今日は吐気、間違い無いです!」


トイレから出て来たフローレンスを
リリア、ケニー、スカーレットが
ワクワクしながら待ち伏せ

ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ
「どうしたんです?」


キラッキラした瞳で迎えられ

「月のものは?」

ときかれ
「なんか一滴付いてました。」

「マアッ( ˶'ᵕ'˶)それは( ,,>ᴗ<,,)
ヽ(´>∀︎<`)ノお知らせじゃない?」

なんか分からないけど三人は
嬉しそう💞


「お知らせ?」
病院へ行きましょう
スカーレットがそう言うと


「ダルッ眠いんで・・寝ます」
そう言うとフローレンスはソファに
ゴロン

「駄目です
フローレンス様殿下に
御報告しなければならないのに」

「じゃ明日行く‼️」


「直ぐ終わりますから
調べましょうよー」