🦝44


「チッ30過ぎてまさかのゲーム?」
フローレンスはリアの服を片付け
ながら散らばった残骸をみて呟いた。

リアが目を覚ましたのを知りつつ
フローレンスはガン無視
『ゲームで遊ぶ暇あるなら
私と話したりして欲しい』
と心で呟く

「おはよう
フローレンス」
何時もの様にリアが話しかける、
あれから半年が経ったフローレンスは前の仕事場にはもどらず?いや
戻される事無くリア付きの花嫁修業
という名のメイドを続けている。

「昨日はどちらに?」

∑( ̄Д ̄;)「き、昨ぅって?」

フローレンスとの婚約もほぼ内定
ってかあの出来事で
リアがフローレンスにゾッコン
だと言う事は皆が認めた事実!
もう王すらも認めざるおえなかった。

婚約発表の時期を模索中だ。


結婚が決まりフローレンスは妻に
なる覚悟を決めた、話が進む程
フローレンスはリアの振る舞い
自分が知らないリアを知りたく
なる。

独占欲も少しづつ芽生えて来る
のは初カレだし17な小娘なのだから
不安もある、夜遊びを追求するのは
仕方ない。

「だから?何処に
行っ・て・た・?」
フローレンスはギロと睨みつけ
問い詰めた!


「エッ・・ト社会勉強ぅ(º^º;)ヘヘッ」

「ああ、社会勉強ーね。
私の友達がキャバクラにいるんだ
昨日リアに似た人見たらしいんだ
よねぇ!どういう事
高ーいお酒バンバン入れて
たとか聞いたんですケド」


「エット・・( ̄。 ̄;)アノォ」

「しかも聞いた話じゃ
結婚したら遊べないとか
年下の癖に生意気・・とか!
ああだ、こうだ言ってらしたん
ですか?(ꐦ°᷄д°᷅)アァ💢」


「う、うるさい!
まだ婚約しただけで結婚した
わけじゃないだろ!
たまに酒飲みに行って
何が悪い!
隣に女の子いただけで
不貞行為はしていない!」

「・・」


「そ、そう・・デスネ」

「そ、そうだ‼️」

リアの言う事に納得、浮気をされた
訳じゃ無い。
リアに追いかけられている時、彼の
行動なんて余り気にならなかったが
最近はリアへの気持ちに気づいて
からは妙に彼が気になるし
独占欲が強くなり、何しているか
知りたくなる。
気になるが気取られないように
フローレンスはそれから無言で仕事
に精をだした。


フローレンスは最近リアと長くいる。
仕事が終わっても
「殿下、お茶しましょ」
「おう︎💕︎💕」

「殿下、お暇なら散歩しましょう」
「おう︎💕︎」

最初こそリアは嬉しそう
にしていたがハート付きの返事が
パタリとなくなり最近は・・

「いや、お茶はいい」

「散歩?悪いが仕事が残っている」
と冷たい返事をするようになった。
それに気づいて来たフローレンスは
不安になる。

しかし明後日はフローレンスの
誕生日、初カレと過ごす
誕生日、コレは期待大
しかも婚約者ナノダウキウキ

『きっと2人でデートかなー
そう言えばデートらしいデート
した事無かった
ん?デートらしいデートって何?
きっと手を繋いで映画・・とか
ピクニックとか?
プレゼントも貰える?

プレゼント?なんだろ期待大!🤔


高いプレゼントは要らないが
花束くらいは欲しいかな。



「殿下最近どうされました?
カール様が居なくなって気落ち
されましたか?」

そうフローレンスの兄、騎士団長
でもあったカールはウィリアム
スミスの後継者になり侯爵を継いだ
そんな訳を知る
ハリーが心配そうに聞いてくる

「(o´д`o)フウ〜」

「どうされました?」

「最近、なんか違う気がして
早まったかもとか思うんだ」

「へ?何がデス?
まさかフローレンス様との
事ですか?」
リアは黙って頷いた!


「マリッジブルーでは
ありませんか?結婚を控えた
男女にありガチな話しだそうですよ。」


「そうかな…🤔💭」
リアも聞いたことがある程良くある
話だ!

「少し距離を置かれたら
どうですか❓毎日傍に置かれて
いるからそう感じるのですよ
それに・・ニャニャ」


「な、なんだ!」

「彼女と結婚する迄は
とお考えなのでしょう暫くは
セフレなる契約をされては
如何です?
それなりの口の硬い女人を
探しましょう。」


「・・・ウン?セフレ?」
そう言えば随分とご無沙汰だ
リアのノリ気な雰囲気を感じ取った
ハリーはニンマリと笑い

「直ぐに手配いたします。
お気に召されたら側室にされては
如何です、本妻がフローレンス様
であれば何の問題もありませぬ。
勿論婚姻が終わり次第で!」
と答えた、ハリーの言葉にリアは何
も答え無かった。
王が側室や妾を持つのは自然な事
もはや妻一人と言うのが珍しい
リアはそれもありだと思うように
なっていた。

それは戴冠式が直ぐに控えていて
少し威厳を持ちたかったのかも
しれない。


「おはようございます」
フローレンスは期待アゲアゲ
しかし
フローレンスの18の誕生日の朝
リアは冷たく言った。
「ああ、今日は出かける。」
ベットの中からリアが答えた

「やったー
何処に連れて行ってくれるの?」
はしゃぎ過ぎぐらいに
フローレンスは飛び上がり喜んだ。

「イヤイヤイヤ、なんでそうなる
俺は仕事で出かけるんだー!ヨ」


『仕事?』
フローレンスはポカンと拍子抜け

「今日は休みをやる
ゆっくりしていろ、最近
アレコレウザイ」
少し強引すぎる物言いに、
フローレンスは
今日はリアといたかったが仕事と
言われたら黙るしか無かった
何処かへ視察?。



「あの、私も行っちゃダメ?」


「・・・だ、ダメにゴクッ
き、決まっているだろ!
な、何言ってる!!∑( ̄Д ̄;)ア、アホ」


「アホ?」
兄様が言っていた、
「都合の悪くな
った時、リア殿下は直ぐアホと
言って私を黙らせる。」と
つまり今は都合が悪いって事?

リアは振り切るようにアホと
言う、怪しい
フローレンスがジッと見ると

「な、何だよ!ハリーも
行くのだからハリーに聞いてミロ」
元々嘘が下手なのか異常に取り乱す
姿に女の勘が働いた。

フローレンスは直ぐ大伯母
スカーレットに相談した。


「なんか変なんです。」

「・・フローレンス
任せなさい直ぐに調査させる。」
歳を重ねても元気な大伯母
今頼れるのはスカーレットしか
いなかった。

午後三時、確かに三時迄は執務室
に籠り仕事をしている様子
しかしその後

何故かハリーと2人の護衛をつけ
裏口から抜けるようにコソコソと
出て行った。

そしてその夜は帰らなかった
そんな日々が何日か続いた
連続と言う日もあり泊まりがけ?
な、仕事ってナニ?


そんな日々の中
「明日もお出かけ?
殿下、私なにか気に触る事を・・」
フローレンスの問いかけにリアは

「ああ、今大事なプロジェクト
を成功させるかの瀬戸際なんだ
スマン留守ばかりして
フローレンス君の事はちゃんと
考えているから安心して」

とデコに軽くキスをして
何時ものように何時もの人を従え
こそこそと出て行った。

何となく不審な態度にミシェルも気づいてしまった。

その夜 フローレンスは大伯母
スカーレットに呼び出された。

ソコには4魔女も同席した。