体が言うことを聞いてくれない。
「…ごめんなさい。足に力が入らなくてっ…」
泣きそうなくらいの小さな声でつぶやいて、無理やりバイクから下りようとした瞬間、わたしはバランスを崩してしまった。
あわや、バイクから落下しそうになったとき――。
「…っぶねぇ」
そう言って、黒髪の人がわたしの体を抱きかかえてくれた。
「ごっ…、ごめんなさい!」
「…ったく。世話のかかるお姫様だこと」
てっきりそのまま下ろしてくれるのかと思ったけれど、なぜかわたしの体はふわっと持ち上がる。
「…え。ちょっと――」
「いいから、大人しくしてろ」
困惑するわたしをよそに、なんと黒髪の人はわたしをお姫様抱っこしたのだった…!
そもそも、男の人に触れられることなんてなかったし、お姫様抱っこなんて初めてのことっ…。
「…ごめんなさい。足に力が入らなくてっ…」
泣きそうなくらいの小さな声でつぶやいて、無理やりバイクから下りようとした瞬間、わたしはバランスを崩してしまった。
あわや、バイクから落下しそうになったとき――。
「…っぶねぇ」
そう言って、黒髪の人がわたしの体を抱きかかえてくれた。
「ごっ…、ごめんなさい!」
「…ったく。世話のかかるお姫様だこと」
てっきりそのまま下ろしてくれるのかと思ったけれど、なぜかわたしの体はふわっと持ち上がる。
「…え。ちょっと――」
「いいから、大人しくしてろ」
困惑するわたしをよそに、なんと黒髪の人はわたしをお姫様抱っこしたのだった…!
そもそも、男の人に触れられることなんてなかったし、お姫様抱っこなんて初めてのことっ…。