───キーンコーンカーンコーン
「ではこの時間は崎谷さんが学級委員ということが決定しました。次の時間からはどんどん委員会と係の方を決めていきたいと思いますので、自分がやりたい仕事とかを考えてきてください」
朱里が話終わった後先生に変わった。
「はい、これで授業を終わります。挨拶はいいので休み時間にしてください」
休み時間になった途端、輝羅と瑠奈が私の所にきた。
「珍しいね、月葉が学級委員長になるなんて」
「あそこで拒否してたらまた時間かかったでしょ」
「確かにそうだよね」
というかなんで流は私を推薦したんだろう。私が学級委員になるなんて私を知っている人なら思わないと思う。
「でもさー流なんで月葉をあそこで推薦したんだろう」
「そうなんだよ。私もずっと思ってたの」
やっぱり私を知っている人だったら誰でも思うことなんだと思う。私は人に頼られることは多いけど、人をまとめられるタイプでもない。
「何の話?」
後ろからちょっと低い声が聞こえた。後ろを振り返るとそこには嶺緒と流がいた。
「流!!いいところに!!」
「えっ!?なに」
「なんで月葉を学級委員長に推薦したの?」
「あー、なんとなく?」
な、なんとなく....なんとなくで私は学級委員長になったの?最悪なんだけど〜
「でも、月葉ならやれると思ったから。挑戦は大事だと思ったから月葉を推薦した」
「ま〜結局最後までなんでもやり通すもんね、それが月葉のいいところだよ」
「えっ!?」
急に嶺緒から褒められるとドキッとしちゃう。急に黙ってしまう。ちょっと沈黙の状況がきつい。
「ちょっとお二人さん、急に黙るのやめてもらってもいいですか〜?」
「ちょっ!流!」
「うわー嶺緒が怒っちまった〜」
「待てっ!」
流が逃げて嶺緒が流が追いかけていって、まるで嵐が去ったかのような静かさになった。
「まーとりあえずやれるだけ頑張ってみるよ」
「頑張れ、私たちも何かあったら助けるから」
「ありがとう」
今日からこのクラスの学級委員長になった訳だから、気持ちを入れ替えて頑張らないと

