ストロベリーキャンドル


翌日…朝早くからあ母さんとお父さんが来て、検査結果を聞きにいった。きっとなんの病気でもないでしょ!!あの痛みはきっと何かたまたま痛くなっただけでしょ!!

「崎谷さーん」

「はぁーい」

来た!!順番が…神様仏様!なんの病気にでもなっていませんように!!

「崎谷さん。こちらにお掛けになってください」

「ありがとうございます」

なんか先生の顔がおかしい。私なんかの病気なの?

「単刀直入に申しあげます。崎谷さんは…お嬢さんは」

ドキドキ胸が鳴っている。

「末期の心臓病を患っています…」

「「「えっ!?」」」

えっ!?私が…心臓病?長い間沈黙の状態が続いた。

「先生。どうゆうことですか?」

一番最初に口を開いたのはお父さんだった。

「説明します」

そう言って、先生はパソコンで画像を取り出した。

「崎谷、いや。月葉さんの場合末期の心臓病を患っているのです。このままいくともって一年です」

えっ!?…もって一年って私余命一年なの。嘘…そんなの嘘に決まってる…

「ただし、助かる方法が一つだけあります」

「な…なんですか?」

お父さんが聞いている横で、お母さんは泣いていた。

「心臓移植です」

「心臓移植…」

心臓移植…よく聞いたことがある。

「一年間の間に移植相手が見つかった場合、月葉さんは病気を治すことができます」

「それってどのくらいの確率なんですか?」

もう…訳わからないや…私は余命一年で、嶺緒は記憶喪失…なんで神様は、私たちにこんなにひどいを…

「確率は5%です。移植相手が見つかるのは本当に厳しい状態です。それに現在余っている心臓がないのです」

「そ…そんなことって…」

「うっ…」

なんで?私はこんなに辛い思いをしないといけないの?私が何をしたって言うの?なんにもしてないよ。ただただ幸せな生活を送っていただけなのに…なんでこんなことになっちゃったんだろう.

「今後は治療を続けていきます」

「ありがとうございます…」

病室には一人で戻った。お父さんとお母さんは二人で別室に行った。

病室に入っても『なんで私ばっかり』としか考えることができなかった。