ストロベリーキャンドル


──ピコンッ

きた!返事が…スマホを取っていそうで見た。

『大丈夫。もう治ったから』

よかった…変な病気とかじゃなくて…

「もう治ったって」

「よかったぁー」

二人は気が抜けたかのように安心している。私はと言うと急いで返信をした。

『そっか。お大事にしてね』

嶺緒が風邪を引くなんて滅多にない…なんで急に?というか本当に風邪なのかな?

──ピコンッ

『ありがとう。それより月葉の方こそ大丈夫か?』

『うん。とりあえず明日の結果待ち』

『そっか、ちゃんと休めよ』

『ありがとう』

嶺緒は最近変わった気がする…なんだか前にみたいに優しくなった。気のせいかな?記憶が戻ったとしたらきっと言ってくれると思う。

「月葉最近嶺緒と連絡とってないでしょ?」

え?瑠奈?

「な…なんで?」

瑠奈と輝羅は目を合わせて私の方を見た。

「前から、と言っても事故にあった後から全然関わらないようにしているでしょ?」

「え…なんで…」

なんで?私一回も言ったことなかったよ?分かるの?関わらないようにしていたの…そうだよね、わかるよね。あんなにずっと一緒にいたのに急にいなくなったら、わかるよね。

「分かるよ!見ていたら。強く生きるとか言っているけど本当は、辛いんじゃないの?」

「る…瑠奈」

あぁ〜隠していたのに…なんでわかっちゃうのかな?

「本当はずっとずっと辛かった…」

「…」

二人は何も言わずに聞いてくれた。

「何もかもが嫌になって、どうすればいいのかわからなくて…」

「…うん」

瑠奈の方を見るとちょっとだけ涙目になっていた。

「でも…そんなことをしていたって嶺緒の記憶が急に戻るなんて考えられない…」

「うん…」

「だから私は…私は…」

輝羅が泣きながら私の隣に来てくれた。

「辛かったね…何もしてげられなくて…ごめん…」

泣くのを頑張っていた私の目から涙が溢れてきた。

「ううん…みんなは…悪くない…私が…一人で抱え込んでいたから…」

輝羅もこっちにきてくれた。何も言わずにそっと隣に居てくれた。その優しさがもっとグッときた。

──ピーンポーンパーンポーン

『そろそろ、ご面会時間が終了になります』

「じゃあそろそろ帰るね」

「うん…来てくれて…ありがとう…」

二人は面会時間ギリギリまでいた。ずっと泣いてしまっていた。辛くて、悲しくて。自分一人で抱え込んできていたものを全部流してくれた。だから今はもうすっきりとしている。明日はお母さんたちが来て、検査結果を聞く日。

泣いて目が腫れているから、氷を出すか。こうゆうときに病室に冷蔵庫があるの嬉しい。冷たい氷を目に当てて、少ししたら今度はおしぼりを乗っけた。

これを交互にやると、目の腫れが治るって前にテレビでやっていた。だんだん目の腫れも治まってきたから今日はもう寝よっと。明日朝から大変だから。このまま寝ていいよね?まだ10時だけどもう少しで就寝時間だし。そういってそのまま私は寝た。