ストロベリーキャンドル


もし、何かの病気だったとしたら…きっと入院生活がこれから続く…そうなると、多分進級ができない…みんなと一緒に三年生になれない…そんなの嫌だ!!なんとしてでも、みんなと進級したい!!

「月葉…大丈夫?。なんか辛かったりしたら言ってね」

「ありがとう…瑠奈…」

辛いこと…たっくさんある…最近は辛いことしかない。嶺緒と話せていないし、倒れるし…

それに2年生になってからでいうと、事故にあったし、嶺緒が記憶喪失になったし…今年の私の運勢ついてないよね…

きっと、事故にあった時から人生の歯車が壊れ出したんだと思う…いや…もしかしたら、もっと前から始まっていたのかもしれない…気づかなかっただけで…

「そういえば、最近嶺緒学校に来ていないんでよね」

え?

「そうなの?」

「そうそう。なんか、体調不良?で休んでる」

体調不良。嶺緒が風邪をひくことなんて滅多にない。いくら記憶がなかったとしても、そこまでは変わらないと思う。

だって、嶺緒は嶺緒なんだもん。

「連絡してみたら?」

「なんて?」

「風邪ひいてるみたいだけど、大丈夫?って」

私が嶺緒にラインをしろとでもいいたいわけ?しかも、私今入院していて嶺緒が休んでいること知らないはずなのに、急に来たらびっくりするでしょ!

でも…心配。嶺緒が風邪を引くなんて、何かあったに決まってる。何にもなくただの風邪であることを願いたいけど…

「分かったよ…」

スマホを取ってラインを開いた。嶺緒と最後に連絡を取ったのなんて、もう半年くらい前のこと。なかなか嶺緒のが出てこない…あった!!

「えっとー」

『嶺緒元気?体調崩しているみたいだけど大丈夫?』

「これでよしっと!」

「すぐに返信来るといいね」

「そうだね」

あとは嶺緒からの返信を待つのみ…なんで返ってくるのか緊張する…なんとでもないといいけど…