ストロベリーキャンドル


「エグかった…」

「ったく怖いって言ったのに乗るって言ったの月葉だよ」

そうだけど…あっ!

「途中手握ってくれたよね!?」

「月葉があまりにもビビって酷い顔してたもんで」

「ひどいっ!」

酷すぎる…嶺緒絶対私で遊んでる。

「さてと…次はどうしますか?」

「観覧車!!ちょっとゆっくりしたい」

「疲れ切ってるもんな。よしっ!ちょっと休憩したら行くか」

休憩…すごく欲しい。もう無理…ここのジェットコースターは絶対にもう乗らない。

ちょっと休憩をして、観覧車に乗った。

「久しぶりだなー、観覧車」

「本当にねー、いつぶりだろう」

最後に乗ったの小4とかかな?その時も嶺緒がいたなー。

「あっ!そうだ」

カバンの中から誕プレを出した。

「はいっ!これ誕プレ」

「ありがとう…じゃあ俺も」

嶺緒もカバンから茶色い紙袋を出して差し出して来た。

「ありがとう…」

「せーので出すか…」

「いいよ」

「「せーのっ!!」」

「えっ!?嘘…」

見てみると色違いのキーケースだった。

「マジか…」

全くもって同じ作り…嶺緒が選んでくれた、私のキーケースの色は紫だった。

「まさかの一緒」

「ペアみたい…」

お互い、まさか被ると思っていなかったからびっくりした。嶺緒の方を向いたら目が合った。その瞬間に2人で笑った。

「まさかのドン被りとはね」 

「思ってもなかった」

「しかも同じ店で作ってるっぽいし」

「ほんとほんと」

見た限り同じ店だと思う。生地の感じも同じ…誕プレがお揃いになったから余計に大事にしたい。

「大事に使うね…」

「俺も…めちゃくちゃ嬉しい!」

気づけば観覧車が頂上に来ていた…目が合い気づいた時は…目の前に嶺緒がいた…

そして唇が重なった…