ストロベリーキャンドル


放課後…私と嶺緒は約束通り遊園地に来ている。

「何から乗る?」

「ジェットコースター!!」

目をキラキラ輝かせてる嶺緒。

「嶺緒、昔からジェットコースター好きだもんね…」

「ここのジェットコースターは中々の高さで怖いらしいから一回乗ってみたかったんだよね」

ここのジェットコースターってそんなに怖いの!?

でもせっかくなら乗ってみたいかも…

「よしっ!ジェットコースター行こう!早く行かないと乗れなくなっちゃうかもだし」

「待ち時間長そうだもんな」

「早く行こ!」

見ただけで分かるくらい行列ができている。急がないと…ジェットコースターの列に並んだ。待ち時間が長いと思っていたのにどんどん進んでいく。

「なんでこんなに進むのが早いの?」

「一回に乗れる人の数が多いんじゃない?」

「それじゃあ早く乗れるってこと?」

「そうだな…この調子だと…あと6分くらいじゃない?」

「そんなに早く乗れるわけないじゃん…」

6分後…

「何名様ですか?」

「2人です」

「では,消毒をしてもらってあちらのカゴにお荷物を全て入れてください。」

カゴに荷物を入れて、ジェットコースターに座った。

「…本当に6分で乗れた」

「ねっ!行ったでしょ!」

凄すぎる、、、たまたま偶然かもしれない。でも偶然にせよ凄すぎる。

ピピピピピピ

「乗り物中は安全バーに捕まり体を出さないようにしてください」

ピピピピピピガシャン...ガンガンガンガン

「ねぇ、高くない?」

「だから言ったじゃん。高くて怖いって」

「言ったけどさ…」

言ってた。確かに言ってた。でもこんなに高いとは思ってもいなかった。

「ねぇ嶺緒。手握ってていい?これはやばいかもしれない」
 
「いいよ。はいっ」

そう言って手を出して来た。握ろうとした次の瞬間…

「早くしないともう落ちるよ」

「え!?」

言った瞬間急落下…やばい死ぬ…

騒ぐ事すらできずにいたら途中嶺緒とが手を握ってくれた。