結花がペラペラと自分のライフを話す姿に、悠真は額に手を載せため息つき、陽鞠は頬杖つきスマホとにらめっこ、庄吾はスマホと誰かとやりとりをしていた。
 全て結花が中心の生活だった。
「え? みんななんかつめたくなーい? いいでしょ? 孫達がゆいちゃんと一緒に住みたいってさ」
「なんで、私の子供達があんたと一緒に住みたいって話になってるの?」
 これだとまるで、以前から面識あると言っているようなもの。
 
『ゆいちゃんにゲーム買って貰ったの!』

 子供達が私と夫に自慢げに見せてきたゲーム機。
 陽鞠は庄吾に耳打ちして「もしかしてさ」として、庄吾もうんと頷く。
 庄吾は席を外し、夫婦の部屋に置いてきた2台のゲーム機を持ってきた。
「あれー、これゆいちゃんが買ってきたやつ!」
 思わず結花は声を出した。
「やっぱりお前か。どういうつもりだ」
 悠真の強い剣幕に結花は動じることなく「それモラハラ!」と言葉尻を捉えてつつく。

 やばっ、あの子達に近づいてたことバレちゃう!
 最近あの子達と"友達"になり、娘のことを聞き出していた。
 優しいおばあちゃんを演じるために、あの子達にゲーム機やお菓子とか買って懐柔させてた。
 そしたら、今日ここに呼ぶって言っていたのに。