「初ちゃん、鮫上、着いたよ」


 と、星出さんに声をかけられて、私はゆっくりと意識を取り戻す。


 別荘からの帰りの電車の中で、いつの間にか寝ていたみたい。


 でも、紺くんまで寝ていたなんてめずらしいなぁ。


 そうして私たちは電車から降りて、七海学園高校へと歩いて帰った。