「…ごめんね?俺が風邪ひいちゃったから、あんまり旅行楽しめなかったでしょ」
と、紺くんが申し訳なさそうに言う。
「そんなことないですよ!風邪くらい誰でもひきますし、弱ってる紺くんも新鮮でした…!」
紺くんはいつも私の前を歩いてる人。
私の、道標になってくれる。
だから、紺くんの力になれるのは嬉しかった。
紺くんは私の言葉に「なにそれ」と少し笑って返して、
「初…ホントにありがとね」
と言った。
「…っはい!こちらこそ、いつもありがとうございます!」
私がそう言うと、紺くんは優しく微笑んだ。
私の胸に、じわぁっとあたたかいものが広がるのを感じた。



