「んっ…」


 布団の中で、私はふと目を覚ました。


 部屋が暗かったのでカーテンを開けたが、外はまだ薄暗かった。


 スマホを手に取り時間を確認すると、まだ朝の6時過ぎだった。


 時間的にまだ寝れるな…と思ったが、目を閉じてももう眠れそうになかった。


 そこで私は起き上がって、上着を羽織ってから、リビングから繋がるバルコニーに向かった。


 ガララララッとバルコニーに続く引き戸を開けると、ひんやりとした冬の朝の空気が部屋の中に流れ込んだ。


 そして私は、柵にもたれかかって空を見上げた。


 はぁ…と息をはくと、それは白くなって空高くに消えていった。