「え、初、嬉しいの?」
俺がそう聞くと、初はキラキラと目を輝かせながらこちらを見て、
「はい!私、雪に憧れてて…できること全部してみたいです!」
と言った。
・
「よし!それでは始めましょう!」
防寒具に身を包んだ俺たちは、1人やる気に満ちた初を先頭に外に出た。
最初は俺と星出と宇貝の3人はイヤイヤやっていたが、とても楽しそうに雪かきをする初に影響されてか、だんだんと表情が柔らかくなっていった。
これも、初のチカラだよな。
それから俺たちは、黙々と雪かきをしていった。
「はぁ〜疲れた…」
やっと雪かきが終わり、星出がそう言いながらしゃがみ込んだ。
ずっと中腰だったからか、結構疲れた。
「はぁ〜、雪かきってこんなに大変なんですね…」
と口ではそう言ってるが、初の表情はどこか達成感に満ち溢れていた。