「偽の聖女を立て国を荒廃させた愚かな皇太子は廃嫡する。『過ちの者から正しき者に引き継がれる』という神託通りだ。過ちの皇太子から、正しき皇太子に引きつく。新たな皇太子として我が弟レオンを迎える」
皇太子殿下……いえ、元殿下とソフィア様が衛兵に拘束され連れていかれる。何やら激しく叫んでいるが誰も取り合わない。
「レ、レオン様が皇太子?」
「あれ? もしかして城を追われた王弟の話は知らなかった?」
ぶんぶんと首を横に振る。知らない。私、不敬だったんじゃ……。
「もう一度、皇太子の婚約者に戻ってもらえないか? ミリ」
「へ? え? あの、それって……」
「結婚してほしい」
嘘!
嘘だよね? 私が? レオン様と結婚?
「ね? ミラ。ずっと一緒にいてくれるんだろ?」
レオン様が、前髪を書き上げアイスブルーの瞳で私を見る。
ずるい。その目に逆らえないことを知ってるくせに。
こくんと頷くと、わーっとものすごい歓声が上がった。
「聖女様と皇太子殿下の婚約ばんざーい」
そうして、私は再び皇太子と婚約した。
今度は、婚約破棄されたくないです!
皇太子殿下……いえ、元殿下とソフィア様が衛兵に拘束され連れていかれる。何やら激しく叫んでいるが誰も取り合わない。
「レ、レオン様が皇太子?」
「あれ? もしかして城を追われた王弟の話は知らなかった?」
ぶんぶんと首を横に振る。知らない。私、不敬だったんじゃ……。
「もう一度、皇太子の婚約者に戻ってもらえないか? ミリ」
「へ? え? あの、それって……」
「結婚してほしい」
嘘!
嘘だよね? 私が? レオン様と結婚?
「ね? ミラ。ずっと一緒にいてくれるんだろ?」
レオン様が、前髪を書き上げアイスブルーの瞳で私を見る。
ずるい。その目に逆らえないことを知ってるくせに。
こくんと頷くと、わーっとものすごい歓声が上がった。
「聖女様と皇太子殿下の婚約ばんざーい」
そうして、私は再び皇太子と婚約した。
今度は、婚約破棄されたくないです!


